2025.05.23

教室のリズムを見つける?ムーディー先生のご紹介

教室には、耳を澄ませばわかる“リズム”があります。静かな日には、ペンの走る音、キーボードを打つ音、生徒たちの息がぴったり合ったような空気。一方で、想像力があふれる日には教室はにぎやかになります。思いつきのアイデア、突然の笑い声、そして授業の流れをがらりと変えるような質問。そんな中、私は今、コロンビアインターナショナルスクールでG8の数学・英語・理科を教えています。でも実のところ、私の仕事は「リズムを教えること」ではなく、「生徒たちが自分自身のリズムを見つける手助けをすること」だと感じています。そして、もしかすると私自身もまた、その中で自分のリズムを見つけているのかもしれません。
かつて私は音楽プロデューサーとして10年働いていました。“リアルな音楽”。現代的で、ラフで、型にとらわれない音。それを追求する日々の中で、発音指導プログラムの開発にも携わり、音と3Dモデルを使って言語を「聞く」方法に魅了されました。その後は、障がいのある子どもたちが音楽制作にアクセスできるようにと、団体「Music Without Barriers」を共同設立。楽曲を制作・公開し、“良いノイズ”をたくさん生み出しました。
また、ホスピタリティ業界にも10年身を置き、接客から裏方、マネージャー、ディレクターまで幅広い経験を積んできました。この経験が、私の「直感」を研ぎ澄まし、「人の話に耳を傾け、居場所をつくる」という今の教育スタイルの土台になっています。
私にとって、教育とはデザインであり、リズムであり、サービスです。生徒たちが安心して自分らしくいられる空間をつくること。そのための土台を整え、ニーズを見越し、そして生徒が自身が尊重されていると感じられる世界をつくっていくこと。
この学校には、私が気に入っている独自の“鼓動”があります。それは、私が「ここにいていい」と思えるリズムであり、生徒とともに築いていく日々のモチベーションでもあります。変化の中にあっても、私の中で変わらない本能「音を整え、形をつくり、声に耳を傾ける」を思い出させてくれます。
そして、そのすべてが、私には今でも「音楽」のように感じられるのです。(ムーディー先生)

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